2014年3月5日水曜日

母乳育児 母乳の味編

母乳の成分は水分88%、炭水化物約7%と脂肪4.4%が大部分を占めており、
この構成は先進国の母親でも食料に乏しい後進国でも基本的に変わらないらしい。

しかし、母乳は調整ミルクとは異なり、毎日毎回味が変わるといわれるように、
同じ母親からの母乳でも母親の体調や食べた食事によって多少変化がある。
毎日母乳だけを飲んでいる赤ちゃんにはこの僅かな味の違いもわかるのだろう。

この味の違いは、赤ちゃんによっては許容できない場合があるようだ。

我が子が生後3ヶ月くらいの頃、授乳の際におっぱいの辺りをたたいたり、
引っ張ったり、すぐ乳首から口を外してしまったりすることがしばらくあった。
その時にはあまり気にせずに遊び飲みでも始まったのかと思っていたが、
そのうち、自分の指を差し替えてチュパチュパ吸うようになり、異変に気づいた。

ネットで調べてみると、食事の影響によりそのようなことがあり得るという話をいくつかみつけた。
試しに自分で飲んでみると、確かに以前飲んだ味とは異なる気がした。
(ほんのり甘みがありあっさりとしていたはずの母乳が、甘みが減り後味に苦みのような脂っぽさが出た感じ)

この味は我が子の好みではないようだった。
この時期の赤ちゃんにとって母乳は唯一の栄養源。
授乳量が減ることで、成長への影響だけでなく、授乳回数が増えたり、赤ちゃんが不機嫌になり親の負荷が大きくなることも考えられる。

とにかく食事を見直してみた。
いくつか母乳の質を下げると言われる食べ物がある中で、乳製品、チョコレート、惣菜の揚げ物、これらを食べた後の授乳で、我が子の授乳態度が変わることがわかった。脂肪分が多くなると嫌がるよう。

これらの食品は極力避け、粗食を心がけると我が子の飲みっぷりは元に戻った。
母乳は血液から作られているが、思っていたよりも早く影響が現れる。

ちなみに、同月齢のママ達に聞いてみたところ、
そのような経験をした人は少なからずおり、何を食べてもゴクゴク飲んでいたという赤ちゃんもいれば、カレーライスを食べたら必ず泣いて飲まなくなるという赤ちゃんまで様々であった。

味覚は人それぞれであるように赤ちゃんによって受け入れる程度の差があるのかもしれないし、母乳に影響しにくいママの体質の差ということも考えられる。

一概には言えないことなので、赤ちゃんの様子を普段からよく観察することが大切だと実感。

それにしても、赤ちゃんにとって生命線である母乳。
美味しかろうとまずかろうと生きるために飲むしかない赤ちゃんも世界にはたくさんいるだろう。

母親がこのようなことを考慮して食生活を改善する余裕のある育児ができる私の生活は、平和で幸せなことだと思う。

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