厚生労働省の平成17年度乳幼児栄養調査によると、
離乳食開始の目安として最も多く回答された項目は「月齢」で、
回答者の半数近くが生後5ヶ月から、生後6ヶ月には75%以上の人が開始したと答えている。
平成26年現在も、生後5ヶ月から遅くとも6ヶ月には離乳食を開始するよう保健所などで勧められ、多くの人が無条件的に右へならえでスタートしている。
そんな中、私はこの時期が本当に適切なのかと疑問に思っている。
哺乳反射が消失してくる、唾液の分泌が多くなる、食に興味を持ち始める、おすわりができるなど、開始の目安とされているものはいくつかあるが、それらが食事を開始するのに適していることを裏付ける根拠があるわけではない。
ちなみに昭和60年の同調査をみてみると、
回答者の半数近くが生後5ヶ月になる前に離乳食を開始していると答えている。
この時代、生後4ヶ月には離乳食を始めるのが「普通」で、生後6ヶ月以降に始めることは「少数派」だったのである。ベビーフードメーカーの販売促進活動が大きく影響しているだろう。
今では消化機能が未熟な状態での食物摂取はアレルギーを誘発する可能性があるということが言われ始め、特別な理由がない限り4ヶ月で始める人はあまりいない。
時代と共に育児の基準はガラリと変わる。
本当に子供の為に良い方向に変わるのか、メーカーなどの思惑にただ乗せられて変わるのか、よく見極めなければいけないと思う。
今の「普通」は10年後には「あり得ない」かもしれない。
そんなことを考えながら我が子は母乳のみで生後8ヶ月を迎えようとしている。
0 件のコメント:
コメントを投稿